原作紹介
定価858円(税込)講談社文庫
『線は、僕を描く』(講談社文庫)
砥上裕將(とがみ・ひろまさ)

できることが目的じゃないよ。
やってみることが目的なんだ。

深い喪失のなかにあった大学生の青山霜介は、
巨匠・篠田湖山と出会い、水墨画の道を歩み始める。
素晴らしい絵師たちとの触れ合いを通し、
やがて霜介は命の本質へと迫っていく。
青春小説と芸術小説がひとつになった、
温かな涙あふれる最高の読後感をお届けします。

原作者コメント
 一本の線を引くこと。ただそれだけを追求する原作小説は、水墨画家である私の『日本水墨画に対する願い』でした。それが映像化されることは『日本水墨画の夢』です。
 企画が動き始めてから、小泉徳宏監督は貪欲に水墨画について勉強され、お会いした時には幾つもの質問を受けました。その問いの鋭さはそのまま脚本に反映されていて、私自身が生み出した絵としての『線』や物語との結びつきを強く感じました。
 主演の横浜流星さんとは、一緒に水墨画の初歩である春蘭を描きました。静けさの中、心を研ぎ澄まし謙虚に深く学ぼうとする横浜さんが、主人公・青山霜介の姿とはっきり重なりました。
 お二人とお話をしながら、この映画に大きな夢を抱きました。公開を心より楽しみにしております。

『山葡萄』砥上裕將
【著者プロフィール】
砥上裕將(とがみ・ひろまさ)
1984年生まれ。福岡県出身。水墨画家。
『線は、僕を描く』(講談社文庫)で第59回メフィスト賞を受賞しデビュー。同作は、ブランチBOOK大賞2019を受賞。
2020年本屋大賞第三位に選出された。
デビュー後第1作『7.5グラムの奇跡』(講談社)も多くの読者の支持を集めている。

コミック版『線は、僕を描く』
(漫画:堀内厚徳 原作・水墨画:砥上裕將)
電子版にて発売中!


『春蘭』砥上裕將